いつか誰かとじゃなくこの夏に夢を見るのさ

ブログのタイトルは、HiHi Jets・美 少年の「おいで、Sunshine!」の一節です。

7ORDERの「UNORDER」に背中を押された話

7ORDERのデジタルショー「UNORDER」が7月17日に開催されました。今年の4月に7ORDERと出会った私にとって(私と7ORDERとの出会いは過去の記事 7ORDERの森田美勇人さんしか知らない私の話 - いつか誰かとじゃなくこの夏に夢を見るのさ を参照ください)、初めてのリアルタイムでの彼らのライブ。コロナ禍にいくつも配信ライブを観ていた私ですが、その中でも一番楽しみにしていたと言っても過言でなかったと思います。

 

実際に「UNORDER」はすごくいい内容でした。ジャニーズから、いわゆる日本のアイドルらしいキュンキュンポイントとトンチキさを引くと、こんなにもカッコよくてクオリティの高いショーが出来上がるのか、と本当に驚きました。(「PLAYZONE」や「SHOCK」などはこういう魅力があるのかな、そこらへんは疎くてごめんなさい)(あとこれはジャニーズをディスってるわけでは決してないです。私はキラキラキュンキュンアイドルが大好きだし、ジャニーズのトンチキも大好きです)彼らが頑なに自分たちを「アイドル」ではなく「エンタテインメント集団」と名乗る理由もよくわかりました。

 

そんな理屈なんて差し置いて、ショーを観ながらわんわん泣いている自分がそこにいました。その理由は、彼らのパフォーマンスが心にまっすぐに刺さったから。彼らの楽曲には、いわゆるアイドルやボーイズグループが歌うような「君が好きだ」とか「夏だ、わーい」みたいなものがないのです。少なくともこの日披露した14曲には。「BOW!」には「キスをしてよ」みたいな歌詞が出てくるけれど、この曲はさなぴーが愛犬のことを想って書いた曲だと聞きました。かわいい。BOW!  なので確かにちょっとキュートな歌詞が出てきますが、なんとなく私は勝手に「君」を私にとっての7ORDERに置き換えて聞いていて、彼らは「君」をファンに例えて歌ってくれてるんじゃないかなと解釈しています。それ以外のほとんどの曲は「前に進もうとする」曲。「20代の男の子たちが集まるとこういうふうになるよね」と確か彼らはアフタートークで話していたけど、本当に彼らが今、考えていること、思っていることだけを歌っているんだなあと、楽曲から感じ取れました。それが説得力になって、観ている私たちの心にぐさぐさと刺さったんだと思います。

 

それともう一つ。ここからは本当に個人的な話になるのですが、私自身が、昨年、勤めていた会社を退職し、新たな道を進み始めました。詳しくは書きませんが、もともといた会社はそれなりに業界内では名の知れた会社で、そこの肩書きになんども助けられたし、その中で自分のやりたいことを、もがきながらも手に入れてきました。すごく大切な場所でした。そこを飛び出し、新たな道へ進む……はずでしたが、なかなか思うようにいかず。「私がやりたかったことってなんだろう」とか「肩書きなくなったら何もできないんだな」とかいろんなことを考えてぐるぐるしている日々でした。そんなときに偶然出会った7ORDER。「UNORDER」を観て、「ああ、私は今だから7ORDERと出会ったんだ」と思いました。

 

彼らも前の事務所でもがきながらもたくさん成長して、いろんなものを手に入れてきて。そこを飛び出して、新たな道で踏ん張って、前に進んでいる。そんな彼らが歌う、「前に進もうとする」曲たちには、本当に説得力があった。彼らが歌う、意味があった。

 

例えば「Rest of my life」。この曲は美勇人くん主演の舞台「RADICAL PARTY - 7ORDER -」の楽曲なんだそうですが、この曲の歌い出し。

野に咲いた一輪の花は 今日もまた天に背を伸ばし
見上げる大きな空 いつの日にかいつの日にか


知らない世界へ 君は今この場所で満足してるの?
大丈夫さ笑って 時は来たのさ 羽広げ

(歌詞を聞き取って書き出しただけなので間違っていたらごめんなさい)

勝手に7ORDERと、自分の境遇に重ねてしまいました。そして歌い出しの美勇人くんの声や表情や、柔らかなダンスが優しくてあったかくてボロボロ泣いてしまいました。

 

「27」もそう。

心を騙して強がってきた
けど変わりたいと思った自分を好きになるよ

彼らとはもちろん状況も何もかも違うけど、自分で選んだ新しい道なのに、強がったこともなんどもあったし、でも「変わりたい」と思ったこと、一歩踏み出した自分を好きにならなくては、といい歳してすごく素直に背中を押してもらえました。

 

きっと僕たちは寂しがり屋なんだ
暗闇は怖いから
弱虫な感情よ 忘却の彼方へ
だから行くよ
愛が鳴る方へ

そしてサビでこう歌われたときに、「ああ、私は寂しかったんだ」と思った。そんなときに愛が聞こえたんだ。聞こえたほう、愛が鳴る方を向いたら、そこに7ORDERがいたんだ。そう気付いたときにはもう嗚咽(笑)。でもすごく大切なことに気付けた気がしました。

 

等身大のオリジナル曲を何曲も手にした7ORDERはこれからもっと強くなると思う。逆境を乗り越えてきたこと、それが周知の事実として知られていることは、もしかしたら最初は彼らは隠したかったことかもしれないし、カッコ悪いと思っていたことかもしれない。だけど、それを逆手にとって、全部説得力に変えて、逆境をも味方に付けて、感じてきた気持ちを歌やダンスに乗せていくことを、たぶん彼らは知った。もともと持っていたポテンシャルやスキルに加えて、感情を乗せられるようになった彼らは、もう怖いものなしだと思う。

さなぴーが今日、ふとツイッターで「僕は人前で喋るのが実は苦手です。(中略)でも作詞して作曲してる時だけは、何度も自分の使いたい言葉と向き合えるから好きなんです。」と言っていたけど、「そういう言葉にならない思いをどんどん曲にしてくれたらいいんだよ!」とリプライを送りました、心の中で。

「UNORDER」の前日、美勇人くんがインスタに「個人的な話をすると この作品は自分のいまのピークです」と書いていたけれど、きっとこれもそういうことなんじゃないかな。乗せられる全ての感情を、すべての経験を、乗せたのが「UNORDER」だったんじゃないかな。そう思いました。「必ず目に焼き付けてください」と言われたけど、目どころか、心にも焼き付いてしまったし、焼き付けても足りなくてブログにまで書き記してしまったよ。

 

ほかにもまだまだこの日のライブについて言いたいことはたくさんあるのだけど、とにかく私は、「等身大のオリジナル曲を手にした7ORDERは強い」ということ、「寂しかった私が振り向いた愛の鳴る先が7ORDERだったんだ」ということをどこかに残しておきたかったので、ブログは以上で!あとはまた日々つらつらとツイッター( https://twitter.com/sunflower04031 )に書きます。これからの7ORDERも楽しみだし、彼らの音楽に支えられて頑張れる私のこれからも、楽しみだな。 

 

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